わかりやすい文章を書くとはどういうことなのか?

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紳助さんは、たしか、僕から見て左側に座っていた。脚組んで、たこ焼きを食べながら。

しかも、息を吐くのにあわせて青海苔がぱっ、ぱっと舞っていた。

「うわっ、たこ焼き喰いながら見てるやん。ぜったいこのおっさん、俺のことおもろいと思てないわあ」と、冷や汗をかきながら僕らはネタをやっていた。

これは私の愛読書「哲学」の一節です。

ダウンタウン松本人志さんの文章です。

どうでしょう?

紳助さんが見えませんでしたか?

あつあつのたこ焼きを思い浮かべませんでしたか?

ダウンタウンの二人が焦っている様子を思い浮かべませんでしたか?

 

読み手に具体的に想像させることができる文章が、わかりやすい文章だということです。

メタファー(隠喩)やギミック(仕掛け)を入れて脳を直撃する。

 

こういう文章を書ける松ちゃんだから、あれだけ笑いを爆発させることができる。

ただ単に変なことをしているわけではないのがわかる。

 

好きな作家の本を読むということは、その内容を楽しむことでもあるけど、

同時に、「その文体・文調・構成をパクる」というのを意識するとまたおもしろい。

 

むずかしい専門書を読むのもいいけど、こういう本を読むのも勉強になる。

コピーライティングの基礎がわかった上で読むからこそわかることでもある。

 

私はこういった何気ない文章にでも、ぐぅ、と深くうなずくのである。

 

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